−学生日本刀真剣斬り刀法研修会成り立ち−
真剣斬り稽古体系の始まり
大塚監督が現役学生のころ無双直伝英信流を稽古していたが、
型のみで斬れるのかという素朴な疑問があり、当時の中村宗家にお手紙をだし、
演武会で真剣斬りを見た瞬間に
『全身に衝撃と感動が走り、これだ、捜していたものはこれなんだ』と肌で感じました。
それからは中村宗家にお願いし、毎年合宿に来て頂き指導を受け30年になります。
真剣斬り公開研修会の開催
近畿大学体育会居合道部が指導を受けるたびに実力があがり
真剣斬りを十分にできるようになったころ。
他大学生も必ずや真剣斬りを求める方がいると思い、
関西の大学居合道部に参加を呼びかけたところ多くの方に来て頂き、
感謝の言葉、お手紙を頂きました。
しかし、途中にはよく思われない師範などかあり学生が自由に参加しづらくなりました。
そこで、研修会は個人参加として開催しており、現在に至っています。
真剣斬り公開研修会の結果
研修会報告は参加学生にアンケートを書いていただき、次回の参考にしております。
また、剣道時代には毎回掲載されております。
1997年剣道時代300号記念総力特集では2ページにわたり掲載されております。
【掲載内容】
@鍛練棒の必要性
A安全な刀法の指導
Bなぜ斬ってみるか
C空間斬り刀法と真剣斬り刀法の違い
D真剣斬りにおいて自ずと得る徳とはなにか
E斬ってしまうためり切っ先の大事とはなにか
F今後の課題
G参加者の声
■当時の掲載にはこうあります。
参加学生であまりにも斬れないグループがあり『どうした』と聞くと、
『自分たちの流派では斬れません』と悲壮な顔で話す。
流派名を聞きアドバイスとして『流派の型を考えず、切っ先を走らせ、
水平で止めず振り切るようにしなさい』と指示し、ようやくなんとか斬れるようになりました。
◎手の内/刀筋、角度、円形線、間合、姿勢の大事
(注)斬れないとは畳表に日本刀が止まること、対象物が曲がり刀も曲がる。
押さえ斬りでは斬れない。間合が遠すぎても斬れない。切っ先が水平では斬れない。
※斬れる手の内を稽古により自得し、
その手の内と間合と姿勢を型稽古に生かすことなり
毎年3月の学生日本刀真剣斬り刀法研修会に参加してみませんか。
居合は斬ってみて初めて武術となりえる、終生型のみでは演武であり武道とは言えない。
さあ、君も実戦居合を一度は体験してみては、武道は体験が命です。